日根野の旧跡をたずね、土丸城にのぼりました。
南北朝時代、泉南はたびたび合戦の舞台になりました。戦国時代には根来寺の僧兵と細川(三好)氏が争います。
戦争で年貢がとどこおるのに業を煮やした日根野荘の領主、前の関白九条政基(まさもと)が直接支配のため、文亀元年(1501)から永正元年(1504)まで日根野荘に滞在しました。その間の日記「政基公旅引付(たびひきつけ)」に当時の農村の様子が詳しく記録されています。
犬鳴山も近く、歴史と自然の豊かな、いいところです。
日根野・慈眼院の多宝塔。国宝。石山寺、高野山金剛
三昧院と並ぶ日本三名塔の一つで、鎌倉時代の建立。
高さは10m余、我が国最小の塔とされています。
苔がきれいです。九条政基も詣でたことでしょう。
土丸城から見た小冨士山。樫井川をへだてた対岸に見えます。向こうは
和泉山脈。樫井川の水を利用して古代から稲作が行われました。